越谷の総鎮守である久伊豆神社は、平安時代から除災招福の神として信仰を集めてきたと言われています。
主祭神は国造りの大神であり縁結びや福の神として知られる大国主命さまと、その御子神で父神と共に代表的な福の神である言代主命さま(恵比寿さま)
また配祀は大国主命さまの御女子神である高照姫命さま、言代主命さまの御妃である溝咋姫命さま、そして天皇祖照大神様の第二の御子であり、出雲国造の祖先神である天穂日命さまの三柱を奉斎しています。
ご創建の年代は不明ですが、平安時代中期以降には武士団武蔵七党のひとつである私市党(騎西党)の篤い崇敬があったと伝えられています。
また、江戸時代には徳川家の崇敬もあり、近くに徳川家の別荘があったことも相まって、二代将軍秀忠や三代将軍家光が鷹狩りの際に参拝し休憩したと伝えられています。
久伊豆の藤と神池
第三鳥居のそばに神池がございます。
池ほとりには江戸時代後期の国学者平田篤胤の仮寓跡があり、彼が愛した株周り7mもある樹齢250年の天然記念物「大藤」は毎年見頃の時期に藤まつりが開催されるほどです。
毎年4月29日には御神楽を奉納し、営業繁栄や家内安全を祈願した後、藤を愛でる神事『藤祭太々神楽講』が行われています。
中央に水神社があり、亀や鯉が顔を覗かせます。
御池の周囲には5つの社と祖霊社があります。
第三鳥居
伊勢神宮の第61回神宮式年遷宮で撤去された皇大神宮の内宮板垣南御門を、久伊豆神社に曳き入れる越谷お木曳祭が斎行されました。(平成7年5月21日)
同年太さ60cm木曽ヒノキ材を用いて高さ7.5m、幅8.5mの第三鳥居として再建されたものが左の写真となります。
手水舎の登竜門
久伊豆神社の中で最古の建築物(1675年建立)と言われているのが手水舎です。
急流を登った鯉が龍になる言い伝え「登龍門」の彫刻が施され、天井にも見事な龍の絵が描かれています。
そして水盤に彫られた立葵の神紋は、かつて近くに徳川家の越ヶ谷御殿があったことから葵紋の使用が許されたというのが由来です。
狛犬の足止め麻
拝殿の前のには足に麻が結ばれている狛犬がおります。
こちらは家出や悪所通い、多忙な仕事などで家庭を顧みない家族との絆をしっかり結び直したいという願いを込めて足に麻を結びつけたものです。
(申込は受付所まで)
天岩戸の図
本殿の後方には7つの社と旧官幣大社南洋神社鎮座跡地遥拝殿があります。
絵馬掛けの隣にあるのは平田篤胤が奉納した「天岩戸の図」の複製です。
三ノ宮卯之助の力石
江戸時代後期、当時は全国の神社などで大きな石や米俵などを持ち上げる興行が盛んで、今のせんげん台の西の方にあった三野宮村に日本一の力持ちと言われた卯之助という者がいました。
全国の神社などに「三ノ宮卯之助」と銘が刻まれた力石が多数残されています。
こちらは奉納天保二辛卯年4月吉日五十貫目(約190kg)三ノ宮卯之助持之本庁會田権四郎と刻まれています。
【御朱印情報】
初穂料300円
■開門時間
3月1日から9月30日 5:00~18:30
10月1日から10月31日 5:00~18:00
11月1日から2月末日 5:30~18:00
■住所
越谷市越ヶ谷1700
■お問い合わせ
TEL :048-962-7136
■ホームページ
https://www.hisaizujinja.jp/